過去にこの記事でも紹介した通り、2018年にウイルス、花粉対策にオゾン発生器を購入しました。
この度、コロナウイルスやインフルエンザ対策のために、さらに強力なオゾン発生器を購入しました。実は昔、養鶏場などの悪臭被害に悩まされていたことがあり、その際に購入したものと同じものを購入しました。このオゾン発生器、ホント抜群に効果があるんです。
オゾンの効果・作用
まず初めにオゾンとは?というところから始めます。聞いたことがあるかもしれませんが、オゾンには強い酸化作用があります。
この酸化作用はウイルスなどにも効果があり、ウイルスが人間の細胞に感染するために使う突起を破壊することでウイルスを無力化するということが言われています。インフルエンザウイルスなどに対してオゾンによる感染力の喪失させる能力があると論文(※1)でも報告されています。菌類にも同様に効果があり、菌類の場合は細胞膜を酸化して破壊することで、増殖を防ぐという具合です。
※インフルエンザウイルスのオゾンガスによる不活性化(PDF)
このように強い酸化作用を示すものは、身近なものとしては次亜塩素酸、ハイターなどがあり、酸化作用が強い液体なので、医療器具の殺菌、消毒などに使われています。オゾンは期待で、液体とは異なり空間中の隙間にも入り込みやすく、かつ、その環境に拡散していくだけ効果が期待できます。
ただ、ここまででお気付きの方もいるかもしれませんが、強い酸化作用があるため、酸化に弱いもの(例えば天然ゴム製品など)は劣化する傾向にあります。従って、輪ゴムなどは袋や引き出しの中に片付けておくなどの対策が必要です。
爽やかイオンプラス
さて、本当に話がしたかったオゾン発生器はこちら。安っぽいボディーですが、高いポテンシャルを秘めています。
カバーを開けた様子がこちら。シンプルな構造で、可動部はありませんので、非常に耐久性が高く長持ちします。現に過去に購入した快適マイエアーは2018年8月から毎日稼働していますが、壊れる様子もありません。オゾン発生の鍵となる低温プラズマ発生部です。ガラスコーティングされた電極が2本平行に並んでおり、これに高電圧を掛けて無声放電を行い空気中の酸素をオゾンに変えます。
わずかな風ですが、電気の力で風を発生させる装置もついており、発生させて拡散させるという機能も搭載しています。
さて、これまで我が家で稼動していたオゾン発生器と今回のものとの違いを列記します。
前回の製品(快適マイエアー)と爽やかイオンプラスの違い
爽やかイオンプラス | 快適マイエアー | |
オゾン発生量 | 1/2/4 mg/h | 1/2 mg/h |
オゾン発生頻度 | こまめで短め (イメージ:・・・) |
長めに少し長め (イメージ:ー - -) |
風の吹き出し | あり(イオン風) | なし |
価格 | 高い | 安い |
個人的には、イオン風がめちゃくちゃ良いです。快適マイエアーは風なしなので、自然に対流することを待たないといけないので、滞留して一部濃い部分が発生しがちでした(たまに強いオゾン臭を感じた)。爽やかイオンプラスでは、風が発生してオゾンを噴出してくれるので、滞留せずに部屋中に拡散させることが可能です。
オゾン発生のタイミングに関しては、やはりこまめに放電の音がすると気になりますが、これはおそらく慣れてしまえばなんて事は無いと思います。
外観
外観の違いはこちらのような感じです。大きさは同じですが、ところどころが違います。
- 上下の出入り口の網形状
- 銘盤
- 電源ライト
- スイッチ
- 岡山県工業技術センターとの共同開発品のシール
動作モードが違うので、爽やかイオンプラスにはOFFのスイッチがありません。電源が供給されている限り動作し続けます。
内部構造(これがポイント)
左が爽やかイオンプラス(CS-4)、右が快適マイエアーです。やはり、2年近く連続で動いているとプラスチックが黄ばんでいますね。いろいろな分解物がこびりついていたのでしょう。。。逆に2年、ほぼノーメンテナンスで使ってもずっと使えるということは非常に堅牢な製品だと思いませんか?私はかなり感心しました。
決定的な違い
この両製品、どこが決定的に異なるかというと、イオン風発生装置の有無が異なります。爽やかイオンプラスにはイオン風発生装置が付いており、ファンがなくても風が発生します。あまりイメージが湧かないと思いますが、ビーフェルド-ブラウン効果と言われる物理現象を用いた機構です。簡単に説明すると先の尖った針に高電圧を発生させることで大気が帯電することで空気の流れが発生するという機構です。
これがあると、ないのとでは、オゾンの拡散能力が大きく異なります。そよ風程度でもオゾンを外に出してやることで部屋に広がっていくのです。
オゾン発生器シリーズ
さて、このシリーズ、実は3種類あるんです。私はこれまで快適マイエアーと爽やかイオンプラスの2つしか知りませんでしたが、最上位機種の爽やか ウインドなるものもあるようです。
費用対効果という意味では、快適マイエアー(OZ-2S)が一番、爽やかイオンプラス(CS-4)が2番といったところでしょうか。見た目はほとんど変わりません(価格はかなり変わります)。
快適マイエアー(OZ-2S)
快適マイエアー(OZ-2S)
オゾン生成能力:1/2mg/h
最大推奨広さ:2~12畳(3~18平方メートル)
爽やかイオンプラス(CS-4)
爽やかイオンプラス(CS-4)
オゾン生成能力:1/2/4mg/h(能力は快適マイエアーの2倍)
最大推奨広さ:20畳(33平方メートル)
爽やか ウインド (AP-8)
爽やか ウインド (AP-8)
オゾン生成能力:4/6/8mg/h(爽やかイオンプラスの2倍、快適マイエアーの4倍)
最大推奨広さ:30畳(50平方メートル)
この製品群のメリット、デメリット
メリット
低温プラズマの無声放電によるオゾン生成で除菌などを行うこの製品群は下記のメリットがあります。
- 強力な除菌力(=酸化力)
フッ素に次ぐ酸化力を持ち、塩素の約6倍の酸化力があります。 - 残留性がない
反応後や一定時間経過後は自然に酸素に戻ります。従って、一度生成したら部屋に留まるということもありません。裏を返すと、継続的に生成しないと効果もありません。 - 原料はただの空気
オゾンの原料は空気中の酸素です。次亜塩素酸などを生成する製品の薬剤のような補充などが不要。つまり、ランニングコストは電気代だけ。 - メンテナンスが簡単
オゾン発生体を付属のブラシでササッと撫でるように掃除するだけで掃除が完了します。
デメリット
- 近くにゴムを置いておくとボロボロになりやすい(酸化しやすくなる)
弱いゴムだと紫外線に当たっていたようなパサパサのゴムになります - わずかに無声放電の音が聞こえる
シャー(サー)っという音が聞こえます。生活音でかき消される音量ですが、気になる人は気になるかもしれません。
メーカーは?
効いたことのないメーカーだと信用できるかどうか不安ですが、このオゾン発生器のメーカーは下記の通りです。
- オーニット株式会社(業務用メイン)
- オーシーアール株式会社(家庭用メイン)
ちなみに、オーニット株式会社(オーシーアール株式会社)は、岡山県工業技術センターとの共同開発による商品開発をしているとのことで、産官連携事業といった感じでしょうか。15年前ぐらいに製品はあったので、そのぐらいの歴史はある会社ということになります。
最後に
今回の爽やかイオンプラスは、マスクや消毒液の品薄が続く中で、いかに家の中を安全、衛生的に保つかを考えて購入しました。ウイルスやカビ以外にもゴキブリ除けや花粉の不活性化にも効果があるオゾン発生器を導入して家を安全安心な環境にしようと思っています。
しかし、買い占め、転売、便乗値上げは制限してほしいレベルですよね。花粉症なのでマスクが品薄で手に入らないのは困ります。。。自由経済で結構なのですが、やはり公共の福祉のためには。。。という気もします。もう、政治家は桜は桜で追及はコロナが収束してからにして、もっとコロナ対策で侃々諤々と議論してほしいなと思います。ここまで世界中でてんやわんやなので、有事と思ってよいと思いますよ。。。