クイックキーリリースとは
端的に言うならば、キーホルダーの一部を取り外しできるようにするパーツです。
例えば私の場合、家は出るけど車には乗らない時など、家の鍵と車の鍵(スマートキー)を分離したい時にサッと外せるようにしています。最近の車の鍵はスマートキーが主流なので大きさが大きいことが多く、車に乗らない時は邪魔になることが多いので、このクイックキーリリースは非常に重宝します。
そんなクイックキーリリースのキーホルダーについて、個人的に気になったものと現行使っているものを比較して最適解を求めてみた記事です。
A&F キーリリース(エイアンドエフ、日本製)
一つ目はこれ。長年愛用しているものクイックキーリリースの新品です。
A&Fのキーリリースはスポーツ用品店やアウトドア用品店の小物ゾーンで見かけたことがある人が多いのではないでしょうか。
私も10年・・・いや、20年近く前に購入したA&Fのクイックキーリリースを所有しています。流石に10年を超えてくると摩耗による劣化が見られ、新品と比較するとガタツキが大きくなっています。このあたりの比較もなかなか面白いです。過大な負荷を掛けていないのも相まって長く使えています。構造的に良く作られているなと思います。
摩耗はしているものの、驚くほどの劣化の少なさ。当然、はめ合い部などは、揺動することで摩耗していきますので、クリアランスが大きくなることは想定できますが、20年前のものが新しいものにしっかりとつなげられるとは思っていませんでした。
地味な点ですが、面取りの仕方が手作業か、機械加工かの違いがみられます。新品はほぼ機械加工で最後に人が仕上げなんでしょうか。
仕様
A&Fのキーリリースは色によって材質が異なります。
材質:ブラス→真鍮
ブラック、シルバー→アルミ
サイズ:全長74mm(リング含む)
全長30mm(本体部のみ)
重量:26g(真鍮)
21g(アルミ)
重量実測(真鍮):18.0g(リング含む)
10.5g(本体のみ)
過去のものも10.5gで同様の重さでした。過去のものはチャコールグレー(濃いグレー、もしくは黒)なのですが、それは真鍮のようですね。現在販売されているものは、ブラックとシルバーはアルミ製なので、塗装するなら少しでも軽量な材料に変更したのでしょう。
チタン製クイックキーリリース(ノーブランド、中国製)
気になる方のおすすめには必ず出てくる中国製のクイックキーリリースです。しかも、一部の人間に絶大な魅力に見えるチタン製とのこと。これを比較対象にしてみました。
バリ等はなく、問題ない仕上げです。可動部もグリースや油が塗られているのだと思いますがスムーズです。仮に脱脂されてしまった場合、チタンと鉄の摩耗。。。どうなってしまうのでしょうね。(A&Fは真鍮と鉄の摩耗なので、良く産業界でも使われる組み合わせなので安心ですね)
特徴
- キーリングに荷重が掛かっていても取り外しが可能
→A&Fは一方のリングを押し込まないと外れない - キーをつける部分の穴が大きい
→パラコードなどを通す時は穴が大きい方が便利ですね - 軽い
→A&Fが18gほどに対して、8.5gなので軽量です
本当にチタンか問題
中国製の物って怪しいものが多いので、本当にチタンか問題はあります。
色はチタンの色ですし、触った感じの熱伝導もチタンだと思います。
正確に確かめるために、磁石にくっつけてみるとこちら。。。
まあ、想像はしていました。すべてチタン製ではありませんでした(チタンは磁石にくっ付きません)。チタンの球ってイメージに無いので鋼球だろうなと。。。予想していましたが予想通りでしたね。
仕様
材質:チタン(本体部のみ、本体中の小ボールは鉄製)
サイズ:全長80mm(リング部含む)
全長35.5mm(本体部のみ)
重量:14.0g(リング含む)
8.5g(本体のみ)
どちらが良いか
用途によりますが、私の場合、A&Fのキーリリース方が好みでした。
万が一、引っ掛けた場合のことを考えると、
・しっかり掛かること
・引っかかった際に外れにくい構造(仕組み)のもの
を選びました。
キーホルダーは愛着も沸きますし、意外と奥が深いです。組み合わせによっては別の物が良かったりしますので、何とも言えないものですね。
地味に無駄な買い物をしたことになりましたが、誰かの参考になればと思い、残します。