ある日、突然知り合いからパルスオキシメーターが届きました。どうも私が感染者数が多いエリアに住んでいるから心配して送ってくれたようです。心配してくれる知り合いが居て幸せですが、届いたものがパルスオキシメーターなので少し複雑です。
この記事の後ろにも記載していますが、一般の家庭には不要な品物だと思います。必要のない人がこれを買うことで必要な人、自治体が購入できない恐れがあります。個人的には、これにお金を使うならその分、玄関に消毒液の設置を行ったり、不織布のマスクを購入したほうが良いように思います。(オゾン発生器はおすすめです。参考記事:【ウイルス対策にも】オゾン発生器「爽やかイオンプラス CS-4」を購入!!)
パルスオキシメーター
いただいたパルスオキシメーターがこちら。ソフマップとかの端っこの方で売ってそうなパッケージです(要するに安っぽいと)。
- パルスオキシメーター本体
- ストラップ
- 取扱説明書
のみでした。電池は単4を2本ですが、別売りです。
日本製のきちんとしたものはこんな感じですかね。5000~10000円ぐらいはしています。コニカミノルタの特許も既に切れているようですし、価格帯は高いのから安いのまで、品質も玉石混淆です。
外観
外側は樹脂製で、指に触れる部分はシリコン樹脂でしょうか。滑りにくくなっています。そして、無駄に有機ELのディスプレイです。きっと小型で消費電力も少ない事が求められるので有機ELなんでしょうね。
電源ボタンを押すといきなり測定が始まります。
電池は単4を2本使います。どのぐらい持つかは記述はありませんでした。一応、就寝中も測定でき、値が下がってくればアラームが鳴るようにできるみたいです。
機械に指を咥えさせるのですが、人によって指の太さは違うので口の開きは大きくも小さくも開くようになっていました。
使ってみた
使ってみましたが、99%でした。100という表記は無く、あくまで99が上限です。心拍数もそこそこ普通に測れているようです。この手の機械は設計がキチンとしていれば測れると思いますし、中国の場合、日本やアメリカの品質管理のしっかりしている工場からの横流しがあったりするので、中がまともというのはよくある話です。
測定開始から値が出るまでは、個人差(指の温かさや皮膚の薄さ?)があるようです。私の場合は測定に10秒ほど掛かりますが、妻の場合は5秒もせずに測定できていました。
今回は健康体が測定しているので、パルスオキシメーターの値が低くなる画は撮れていません。肺炎などになり、血中への酸素の取り込みが少なくなるとこの値が小さくなってきます。値は個人差があり、とりあえず95~99の間は正常のようです。
取扱説明書
参考になることはあまりないと思いますが、取扱説明書も載せておきます。簡単ですが、測定原理も記載されているので、構造などを理解するのには良いかもしれません。
パルスオキシメーターって何を測るの?
血中の酸素濃度を測定するもので、LEDの光を指に当てて酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの比率を測定します。血液中のヘモグロビンがどのぐらいの割合で酸素と結合しているかを把握して、酸素飽和度(SpO2)を算出しているようです。
コニカミノルタという日本のメーカーが作り、簡単な構造で気軽に測定できるというメリットから広く普及しました。(参考:https://www.konicaminolta.jp/healthcare/products/pulseoximeters/index.html)
詳しい内容は
等に記載されていますが、
一般家庭にパルスオキシメーターって要る?
これは明確です。不要ですね。
今までのところ、パルスオキシメーターは県や自治体で一括して入手しているようで、コロナになった場合、保健所を経由して貸与される場合がほとんどのようです。
コニカミノルタのHPにも次のような記載がありました。
~東京都 自宅療養者へのパルスオキシメータ配布に関して~
2021年1月7日の小池東京都知事の会見で説明のありました、新型コロナ軽症・無症状の自宅療養者への配布用パルスオキシメータとして、当社の「PULSOX-Neo」も供給されました。
使用場所は一般家庭となりますが、使用方法に関しましては専門家の監修を受け、測定結果など に関しては都の自宅療養者サポートセンターにて医療従事者の判断・指導を仰いで行われます。
パルスオキシメータは、操作は簡単ですが適切に使用しなければ誤差が生じます。また、測定結果は、医師等 が患者様の総合的な状況を確認して判断する必要があります。
基礎疾患のない方には、パルスオキシメータは感染予防にも感染の早期発見にも結び付きません。一般家庭での医師等の指導のない購入はお控えいただけますよう、今一度お願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の重症化リスクの高い基礎疾患のある方、ご高齢者、保健所の管理のもとで自宅療養される感染者の方といった、本当に必要な方への供給を優先させていただくためにご協力をお願いいたします。
(2021年1月21日 更新)
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/products/pulseoximeters/index.html
仮に、欲しいという場合はコロナの拡大縮小には何度か波がありそれに合わせてパルスオキシメーターの入手性も変化すると思うので、適正な価格で買えるタイミングがあれば購入しても良いかもしれません。しかし、日常生活で使うことはまずありません。血中酸素濃度を知れても別に何も得られることはありません。健康な人がパルスオキシメーターを使って意味があるのは心拍数を知れるぐらいです。これに3000円ぐらい出すなら日本メーカーの血圧計を買った方が良いなと思いました。
最後に
このパルスオキシメーター持ってても意味ないし、必要なところに寄付でもした方がいいのだろうか。。。前はマスクの寄付とかも受け付けていたけど、今もやってるのかな。