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リチウムイオン電池のバッテリーの品番表記について

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きっかけ

ふと、ロボット掃除機のリチウムイオン電池って換えって買えるのかなと思い、どんな種類があるのか調べてみました。
きっかけはこちらの記事のとおり、モバイルバッテリーで有名なAnkerのEufy RoboVac 11を買ったのがきっかけです。

Anker製ロボット掃除機eufy RoboVac 11が故障。

一度故障してしまいましたので、その際に分解して内臓バッテリーもチェックしていたのでした。(ちなみに背面からねじ一本外すだけでアクセスできます)

Anker製ロボット掃除機eufy RoboVac 11リチウムイオン電池 INR18650 M26-4S1P

これを元に調査した結果を下に記載します。

 

バッテリーの品番表記について

Eufyに標準で装備されていた「INR18650 M26-4S1P」というリチウムイオン電池。
いろいろな情報を元に探してみました。あまり情報が出てきませんでしたが、パズルのピースを集めるかの如く集めました。ざっくり参考になればと思います。(随時追記します)

品番は下記のように別れていることが分かりました。

INR18650 M264S1P

下記にはそれぞれの部分ごとに分けて記載します。

 

INR:正極材料の種類(出力特性、電圧に関係)

ここを見ることで、リチウムイオン電池の正極材料が分かり、それによって電圧、エネルギー密度が異なることが分かります。

正極材料

略称 素材名
INR、UR、NMC ニッケルマンガンコバルト酸リチウム(LiNiMnCoO2)
ICR コバルト酸リチウム(LCO LiCoO2)
IMR、LMO マンガン酸リチウム(LiMn2O4)
IFR、LFP リン酸鉄リチウム(LiFePO4)
NCA ニッケルコバルトアルミ酸リチウム(LiNiCoAlO2)
NCR ニッケルコバルト酸リチウム

ニッケルコバルト系は高容量のリチウムイオン電池(NCR18650等のNCRシリーズ)に使用され、ニッケルマンガン系は安価で一般的なリチウムイオン電池(UR18650等のURシリーズ)に使用されているようです。

この正極材料の種類によって、出力特性、電圧が変わり、特に電圧が変わるため、エネルギー密度も変化してきます。安いものはそこそこ、高いものは良い性能を持っているといえます。

今、世界の開発競争の主流はリン酸鉄リチウムとのことなので、これからはIFRから始まる製品番号が増えてくることでしょう。

 

さて、当然正極があるので、負極もあります。しかし、製品番号には記載されません。

負極材料

  • 炭素材
  • 黒鉛・グラファイト系
  • ハードカーボン(難黒鉛化性炭素)系
    →コールタールから製造するようです。
  • チタン酸

科学誌などでは、よくチタン酸リチウムなどと聞きますよね。今は、炭素素材を微細構造化するなどして表面積を上げたり特殊な電気特性を持たせることで効率を上げようとしている研究が進んでいるようです(よく「将来的に容量が10倍に!!」とか言われている研究中の技術です)。

 

18650:電池サイズ(寸法)

円筒型リチウムイオン電池のサイズは、次のように表記されます。
直径(mm単位)+ 長さ(0.1mm単位×10倍)

例 18650:直径18mm、長さ65mmの10倍→18650

ただし、誤差もあるので寸法は各社意外とバラバラとのこと。また、角型リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池の寸法表記はメーカー毎に異なります。

通常の場合、電圧の関係、容量の関係で複数のセルを搭載することになりますので、ここの数値を見て大きさを想定して、搭載する機器などのスペースなどを加味して大きさを考える必要があります

 

リチウムイオン電池の標準的なサイズ

円筒型の標準的サイズ:18650
円筒型特殊サイズ:26500、18500、17670、17650、14650、14500、14430、13490

 

M26:(おそらく)「M26」電池容量の表記

調べてみましたが、そもそも無い会社もあり、各社によって違いがありました。
とあるメーカー群では、

  • 20Rの場合:2000mAh
  • 25Rの場合:2500mAh
  • 30Qの場合:3000mAh
  • 36の場合:3600mAh

となっていたことから数字に関しては容量の100分の1の値と見て良いかと思います。

業界規格などあるのでしょうか。業界の人間ではないので、調査不足ですね。。。

 

4S1P:セル構成

3直1パラ(3S1P)、3直2パラ(3S2P)、4直1パラ(4S1P)、4直2パラ(4S2P)等様々な組み合わせがあります
3直系の電池パックを使用する場合、ACアダプターはDC15~16V、4直系の電池パックを使用する場合、DC19~19.5Vのものが使われます。

 

最後に

Eufy RoboVacで使用されているのも19Vでした。4個のセルを直列だから19Vだったのですね。勉強になりました。

そういえば、Eufy RoboVacもついに新機種もでましたね。まだ元気に動いてくれているので更新する気はないのですが、壁にドンドンぶつかる音を軽減させたいな、なんて思っています。結構、ドンドンと壁にぶつかっているんで近所迷惑でないか心配なんですよね。

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