車の空気圧は最低1か月に1回ほどは点検することを推奨されています。基本的には給油の際に確認することが多いと思いますが、距離を走らないハイブリット車になると給油回数も2か月に1回だったりしますので、なかなかの課題です。
しかも、タイヤの空気圧が減っているとパンクしやすいだけでなく、タイヤの寿命、燃費への悪影響もありますので、可能な限り適正な空気圧を維持して車を使用することが好ましいです。
タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)
そこで、今回画期的なズボラアイテムを導入しました。
Bluetoothを利用したワイヤレスのタイヤ空気圧確認システムです。
価格も5000円ぐらいの価格帯からで買えますのでおすすめです。
パッケージ
何とも言えない「良くある」パッケージです。


センサーと本体
センサーはタイヤにセットしてダブルナットにして脱落を防止します。センサー部が緩むと空気も漏れますので、確実に固定しておきたいものですね。ちなみにナットはアルミ製っぽいので、寿命に関しては。。。という疑問符が付きます。タイヤのバルブのネジ径とピッチは調べればすぐに出ますので、ステンレスのに変えてしまうのも手ですね。






一般的な日本車のタイヤバルブは、TR413という規格品が使われているようです。(ネジ径7.7、ピッチ0.794のようですね)
取り付けた様子
シエンタの純正ホイールに装着したところ、こんな感じです。頭デッカチなのでやや目立ちます。



空気圧の精度
空気圧の精度については、大気圧だと0bar表示ですが、2.5barに合わせて設置すると2.5barで表示されます。
また、走行してタイヤ温度が上昇した際には、空気圧も上がる傾向が確認でき、思ったよりも精度高く測定できていると思われます。
この手の製品は数値が重要というよりは、著しく減っていないか、パンクしていないかを検知できるかが重要だと思いますので精度はオマケですね。


温度計の精度
車の温度計が9℃に対して、センサーの温度計はすべて9℃一定の精度はありそうです。また、真夏の温度についてもほぼ車と同じ値を示します。
当然ですが、直射日光が当たったり、高速走行していたりする場合などは乖離する傾向があります。


この機能もオマケですね。
取扱説明書
参考になるかは微妙ですが、私の備忘録も兼ねて取説も置いておきます。特に何もしなくても再ペアリングしてくれるようですが、念のため、どこかにメモして覚えておいてもいいかもしれません。



バッテリーレス化
ある朝、ふとニュースを見ると燃える車の映像が流れていました。原因は、車に積んでいたモバイルバッテリーが爆発したことによるものだとか・・・。
それを見て、炎天下に晒されるダッシュボード上のTMPSのバッテリーが不安になってしまい、バッテリーレス化に向けて動き出すことにしました。
分解
まずは分解です。どうせ構造は簡単なのは理解していましたが、想像通りに簡単な構造でした。バッテリーもカプラーで接続、両面テープで固定でしたのでサッと外すことができました。
ちなみに起動時のピッという音がうるさければ、USBポートのある基板とメインの基盤の間に挟まっている黒い円柱の部品の穴を塞ぐようにテープを貼れば音が軽減します。ただし、あまりにしっかりと穴に封をすると低圧アラームが聞こえませんので、注意が必要ですね。




金色のスプリング状のものはアンテナと推測しています。
バッテリーレスに必要な小道具
さて、ここまででバッテリーを取り除いてバッテリーレス化は出来ましたが、次は車の給電側の設備です。TPMSは定常的に使うものですので、車のスマホ充電用のポートを占有するのは見栄えも機能的にも良くありません。
そこで、ヒューズボックスから取るか、割り込みカプラー(エレクトロタップ)で取るか、ちょっと工夫して取るかという3つの選択肢になると思います。
エレクトロタップは大っ嫌いなので除外しましたが、今回はAmazonに面白いものが売られているのを見つけましたので、それを使ってみたいと思います。
USBケーブル(MicroUSB)
まずは、電源供給用のケーブルです。今回はリバーシブルタイプのMicroUSBコネクタです。取り回しによっては取り付け不可になることを懸念してリバーシブルタイプにしました。




まあ、激安ケーブルでしたが、2本セットなのでどちらかは生きているだろうと信じて購入しましたが、2本とも動作は正常にしていました。
トヨタ車系用USB充電器
そして、今回の重要なアイテムになるUSBポート増設用のアイテムで、シガーソケットのコネクタに噛ませるだけで設置できる便利タイプのものです。
しかも、無駄に(?)QC3.0 + PD3.0充電ポート付き。合計出力電力は最大60Wという今回の用途にはオーバースペックな品です。




カプラーもまともなカプラーが付いており、少し安心の品です。まあ、激安というレベルの価格帯ではないので、このあたりは安心しても良かったのかもしれませんね。
車への繋ぎこみ(トヨタ シエンタハイブリッドの場合)
車への繋ぎこみは次のような感じです。作業時間としては20分もかかっていません。
工具は、プラスドライバー(2番)とマイナスドライバー、ニッパー、タイラップぐらいでしょうか。既存の設備を切断したりすることもなく、設置して固定のためにタイラップとニッパーを使う程度で心配しなくても良い加工ばかりです。











作業の文章としてはこんな感じです。
- 助手席のダッシュボードの荷物入れを外す
意外と簡単にパコっと外れます。ただし、無理な力は掛けないようにしましょう。 - シガーソケットのケーブルを探す
パッと見つかると思いますが、すぐに見えているカプラーに繋ぎこむのではありません。 - シガーソケットを外す
マイナスドライバ―などでシガーソケットのクリップを抑え手前側にシガーソケットを取り出す。
このシガーソケット本体に繋がっているカプラーと接続できるはずです。 - シガーソケットとハーネスからのケーブルの間に噛ませる
この後の動作確認と設置を見据えた配線の取り回しをお勧めします。 - 車の電源を入れて、通電・動作確認をする
組み上げてから動作しないなんて悲しいので必ず動作確認はしましょう。
通電するので、シガーソケットなど不用意に金属と触れさせている状態にはしないように注意が必要です。 - タイラップなどで綺麗に束ねてとめる
ここでビビり音を防止するためにぶつかるところがないかしっかり確認しておきます。
走行中に気になると直すまでストレスですから結構気を付けましょう。
また、擦れによって被覆が剝れショートして火災なんて最悪のケースもあるかもしれませんので、しっかり確認します。 - USBケーブルをダッシュボード上に出す
私の場合、左端のダッシュボードとAピラーの隙間から出しました。 - 位置を決め両面テープで固定
運転席からの視認性につても確認しておくと良いですね。 - 完成!!!
最後に
これでタイヤの空気圧管理が簡単かつ安全に行えるようになりました。
他のTPMSユーザーの方はバッテリーの心配とかしているのでしょうか。やや不安になりますが、Liイオンバッテリー由来の火災って日本でどのぐらい起きているのでしょうね。気になります。
ニュースを調べてみましたが、あまり出てこない印象です。パンパンに膨れて機能が停止して捨てられるとかそういう流れが意外と多いのかもしれませんね。