アタックZEROは2019年4月1日に発売された商品で、生乾き臭防止のための抗菌性能向上などのリニューアルを経て利用者の要望を取り込むことで、一気に花王の洗濯洗剤と言えば「Attack ZERO」と言われるレベルまで普及しました。
これまで私は「アタックNeo抗菌EX Wパワー」派でしたが、このパッケージに負け早々に導入しましたが、この製品は良いですね。(私個人的には、競合他社品と比較してもプッシュもしやすくてよいパッケージも高評価)
あえての欧米寄りのパッケージを採用することで新しさを展開する意図があるのでしょうか。それともそれとも世界統一パッケージでデザイン料の削減??なんて邪推をしてみたり。
そして、洗濯機の違いで種類が2個あるのは何故??ドラム式とは?自動投入専用って?といった点についても調べて個人的な見解も盛り込んでみました。
Attack ZERO(アタックZERO)とは
花王が新規に開発した「バイオIOS」を採用した最新洗濯用洗剤です。特徴として、化学繊維の汚れやニオイにもしっかりと対応している点があります。ドラム式専用タイプ、ワンハンドプッシュタイプがあるのも特徴です。
ドラム式専用品は何が違う?(通常品との違い)
ドラム式専用品の方が少しだけですが、容量が少ないので、gあたりの単価が高いんです。なぜなんだろうと思って調べてみましたが、答えはすごく簡単でした。
この洗剤には、とあるポリマーが配合されています。(花王は節水対応ポリマーと表現しています)
そのポリマーの配合量がドラム式専用品は多いのです。
違いは、たったこれだけです。ドラム式の洗濯機は縦型洗濯機に比較して、洗濯をする際の水の量が少なく、洗濯槽内の水に含まれる汚れの濃度が高くなりがちです。
この洗剤は、どうやらポリマーを配合することで汚れが洗濯物に戻ることを防いでいるようのです。したがって、水の少ないドラム式洗濯機用にはポリマーが多くしないと洗濯物に汚れが戻ってしまうことからポリマーの配合量を多くせざるをえず、gあたりの単価がその分高くなるという構図のようです。この手のこだわりのポリマー類は、分子の形を設計して合成することも多く、製造時の手間や材料費が多くかかるのでコストへのインパクトが想像以上にあるのです。。。
価格差(容量の違い)
では、問題はどの程度の差なのかです。一般品とドラム式専用品での差を記載しています。
この手の商品は、おそらく同一価格で販売されていますので、容量の違いを比較すれば、どの程度違うのか把握できます。
まさかの事態です。5回分が一番良いかと思いきや。。。3.7回分パックが一番差が小さいという結果になりました。
ドラム式の場合、3.7回分パックを買うのが、良さそうです。
(追記)
新しくAmazon限定でデカラクサイズなる6.6倍サイズが登場しました。普通版とドラム式版と容量は一緒で価格差はややドラム式の方が高いようなので、ドラム式愛用者の方にはこれがコスパが良い事が多く、非常にお得なものが登場してきました。
部屋干しが出たので整理しなおしましたが、デカラクパックも2380gから2150gに量が減ってしまったようです。化学品も軒並み原料高になっていますし、洗剤も同じことですので仕方のないことですが毎日の洗濯に必ず必要なものですので家計に地味に直撃ですね。
ちなみにデカラクサイズを4個まとめたものを定期便で購入するのが一番安く買える方法でした。ただし、デカラクサイズは大きいので収納場所をかなり取ります。それだけが注意点ですね。収納に余裕があってAttackZERO愛用者はこれ一択でしょう。
自動投入専用処方とは?
ずばり、「4倍濃縮」という点が特徴です。
メーカーHPには、「タテ型・ドラム式洗濯機対応」とありますので、ドラム式専用品の設定はないようです。
自動投入専用処方は何が違うかというと、配管などに洗剤が残りにくい(ヌルヌルが残りにくい)という点です。
4倍濃縮なので本来ならば、水と洗剤との粘度の差が大きくなり溶けにくくなるはずですが、内部の水との親和性の高い成分を増すなどして、少量の水でも溶けるようになっていると推測されます。
パッケージも少し変えてプレミアム感を出しているのも面白い点ですね。洗剤の自動投入は徐々に増えているとはいえ、比較的金銭的に余裕のある家庭に入っていると思いますので、プレミアム感を出しているのでしょうか。商品の検討会議でどんな内容を話していたのか内容が気になりますね。
ちなみにAmazonではケース売りもしているのですが、その数15個。1個当たり3か月という事なので、使い切るまでに3年超。。。これは買う人いるのか・・・?(当然、まとめると単価は安くなるので、お友達と一緒にまとめ買いなどには最適だと思いますが)
実際に使ってみた
さて、ここでは個人の主観に基づく評価になりますが、使ってみた感想です。ニオイのサンプルがあるものもありますが、最近はあまり見かけず、Attackについても同様でしたので、個人的な感想を残しておきます。
香りはキツくなく嫌いなタイプではありませんでした。香りの強さも控えめでした。そういえば、昔の花王の洗剤ってこんな匂いだった気もするな、と思う感じの香りです(思いっきり主観+謎な表現ですが)。
香りの名称は「リーフィブリーズ」とのこと。イメージとしては森林系でしょうか。好き嫌いが分かれるようですが、万人受けする臭いだと個人的には思っています。
使う際には、こんな感じでトレイにプッシュします。
使う一番最初は空打ちですが、しばらくするとレバーが重たくなって中身が出てきます。色は、薄い青緑系と言ったらよいのでしょうか。まあ、端的に言えば普通の洗剤の色です。
構成成分や注意事項など
構成成分や注意事項です。
成分のところに書かれている界面活性剤がバイオIOSですね。一般的なスルホン酸系の界面活性剤ですが、まあ、一般名で書かれているだけで細かな構造は不明ですので、分子の分岐や修飾などの化学構造がポイントなのでしょうね。
個人的な予想ですが、適度にヒドロキシ基等の親水基を設けて親水性と親油性を程よくバランスしたのでしょう。衣類の汚れの大半は皮脂汚れなんて言われていますから油(脂)ですので、水に溶けませんので程よく汚れを抱き込む分子設計が重要なのでしょう。ちなみに「節水ポリマー」は、高級アルコール系(非イオン)ですかね。
その他の使用上の注意などは、通常の液体洗剤と同じようでした。手洗いの時にも使えそうですし、特に問題ないと思います。
間違えて購入した場合
少し色やデザインが違うとはいえ、間違うことって多々ありますよね。ドラム式が置かれていないお店もありましたし、通常品とドラム品を間違えて購入した場合はどうでしょうか。
→開封前であれば交換をしてもらうのも良いですが、気付くのは大体使用直前だと思うので、返品できないと思います。その場合、そのまま使ってしまうのも問題ないと思います。理由を下記に書いています。
縦型洗濯機にドラム式用アタックゼロ
縦型はドラム式に比べて水の量は多めですので、ポリマーが多く入っていても基本的に問題はありません。価格(ランニングコスト)が若干高くなるという程度です。
ただし、ケチって洗剤の使用量や水の使用量を少なくすると汚れが落ちなくなる原因なので、洗剤も水も通常量(規定量)を使用するようにしましょう。縦型洗濯機は水流の力で汚れを落とすので、水の量を少なくするのはしない方が良いです。(ちなみにドラム式は洗濯物をドラム上部まで転がし、そこから落として叩きつける力で汚れを落としますので、汚れの落とし方の考え方が大きく違います)
ドラム式洗濯機に縦型用アタックゼロ
こちらも基本的に問題ないと思いますが、ドラム式は縦型に比べて水の量は少なめで、洗浄水中の汚れが濃い状態になりがちなので、洗剤と水の量を少しだけ多めにしておくとさらに良いと思います。
どのぐらい変わるかと言われると非常にシビアな状況、例えば、ものすごく汚れているものを大量に洗う場合などは影響が出ると思いますが、日常の激しい汚れを含まない洗濯物程度では、水の量をやや多くしておくことで誤差範囲に落ち着くと思います。どうしても気になる場合は、少し水を多めに入れて回すなど心がけると良いと思います。
当然メーカーも無意味にラインナップを増やして製造・管理コストを上げるとは思えませんし、ポリマーが入っていることに意味があるものと思っておくことが大事だと思います。
追記:使用感?
柔軟剤との組み合わせと、使用する量によっては若干ペトペトするような気もします。
具体的には、レノアハピネスとAttack ZEROドラム用の組み合わせなのですが、レノアの量を多くし過ぎると心なしかペトペトするような。。。ちなみに柔軟剤の量を多くしないなら、ペトペト感は感じられず問題なさそうでした。これは私の洗濯機の洗い設定の問題かもしれません。
洗った後の臭いは確かに今までの製品と変わっていますが、臭くて使えない。。。ということはなく、臭いに慣れていないからだと思っています。「海外ホテルのコインランドリーの洗剤使うとこんな臭いするよな」という感じが感覚として近いと思います。
私は嫌いなにおいではありませんでした。
1年後・・・
ボトルの首のネジが割れ始めてきました。1年間でボトルがダメになるとは予想外です。エコなので詰め替えをオススメするのであれば、もう少しボトルにコスト掛けても良かったのではないでしょうかと思う今日この頃です。
新しいボトルに切り替え
Amazonでクーポンで激安になった新しいボトルが売られていたので購入しました。330円ぐらいですが、クーポンで200円台まで下がりました。中身もフルで入っているものなのでドラッグストアよりお得でした。
Amazonのクーポン発行頻度などは不明なので、時々チェックするのが良いかもしれません。
ボトル首の割れ
かなり前から、いろいろな人から報告が上がっていますね。大幅な改良なしということは、あまり変える気はないのでしょうね。もしくは私のような強く締めすぎというのはイレギュラーで、単に強く締めすぎだったという気もしなくもない、、、ちなみにゴムパッキンが入っているので強く締めすぎなくても漏れないと思います。次回は丁寧に締めようと思います。
成分の変化
細かな違いですが、抗菌+になった影響か、成分も少し変更されていました。具体的には界面活性剤が54%から52%に減量、界面活性剤のバランスも高級アルコールが増量されているようです。高級アルコールが抗菌成分になるのでしょうか。
最後に
さあ、前の洗剤は部屋干し専用品を使っていましたが、今回のこれは部屋干しに耐えうるのか気になるところですが、、、どうでしょうか。
→部屋干しにもバッチリです。今のところ、嫌な部屋干し臭は発生していません。
Attack 3Xもシレっと出てきたのも気になりますね。住み分けってどうするつもりなのでしょうか。。。Attack3Xの方が安い気もするので、価格帯の違いですかね。AttackZEROの方が洗浄成分は高そうな印象があるので、そういうことなんでしょうか。