BBQするとき、スモークしたくなりますよね。昔は、実家の庭先で段ボールで自作スモーカーを作って、スモークを作っていたことを思い出します。今は都会なので、庭先などでやった日には、近所から白い目で見られます。
そんな背景からBBQで河原に行くときのみ、スモークが許されるのです。
しかし、段ボールに針金などの小道具などを持っていくのは意外と面倒。楽ができないかと行き着いたのがこちらの「キャメロンズ ミニスモーカー」
キャメロンズ ミニスモーカー
Camerons Productsは1987年創業で本社はアメリカ コロラド州コロラドスプリングスにあります。スモーク製品・バーベキュー製品のリーディングカンパニーで、代表的な商品であるストーブトップスモーカーやミニスモーカーは手軽にスモーク料理が楽しめる商品として世界中で多くの人に愛され続けています。
特徴
こいつ、対応熱源が、ガス・炭火・オーブン・IHと幅広いのが特徴で、アウトドアでも、キッチンでも料理ができるという道具です。
そういったマルチに使える背景からキャメロンズ製品人気No.1になっているとのことです。
私としてはキッチンでスモークする人いるのかな。。。って思ってしまいますが、しっかり換気してもキッチンでスモークはちょっとやりにくいかな。。。という気がします。そんな時は庭先で、カセットコンロを使ってスモークができるわけです。いいですよね。
また、ミニサイズということがポイントで、欲張らずに作れるので、味も安定しますし、少量多品種の生産が可能になります。(←ここ結構重要)
チップによって味は全然異なりますし、いろいろな素材でいろいろなチップを味わるのが良いですね。
蓋の気密性はすごく良いわけではありませんが、そこそこ蓋がされているので、一度いぶし始めると少量の煙で十分いぶせるかなという気もしています。
見た目・詳細
内容
- 本体(汁受けトレイ・網・フタ)
- スモークチップ サンプル約155ml ×1 (付属のチップの種類はランダム)
- 日本語説明書
説明書は、参考になりますが、ペラペラなので、すぐに無くなります。。。
見た目はこんな感じです。
箱から出した直後です。綺麗なもんです。しっかりとしたステンレス製で、厚さも十分あり加熱にも耐えられるようになっています。
左側のU字のものは持ち手で、起こすとフライパンのような形状になります。
蓋を開け、持ち手を起こした図です。蓋はスライド式でスモークの際に煙が逃げるのを防ぐ役目があり、また、スライド式なので移動させたときに蓋が落ちないようになっています。結構、気が利いています。
パーツを全部広げた状況です。
右上:蓋
左上:ケース・チップ置き場
右下:汁受け皿
左下:網
構造は非常にシンプルで、掃除もそこそこしやすいです。
大きさ
・サイズ
使用時:17.5×42.5×7cm 収納時:17.5×30×7cm
網からフタまでの高さ:約4.5cm(ウッドチップを敷いてない状態)
材質
・ステンレス
重量:1265g
こいつの難点がこの重量。ステンレス製なので大きさの割に重たいのです。これで軽いとコンパクトでしっかりスモークできるいい道具ですが、どこかに一短はあるものですね。
使用感
使用感はかなり良いと思います。ただ、網の目が大きいので、小さい具材は落下して焦げます。
使用前は申し訳程度にアルミホイルでカバーしてみました。結論から言うともっとしっかりカバーすべきです。汚れは軽減されますが、一方で煙の通りが悪くなります。。。
ヤニ?タール質でガッツリ汚れるので、トレーはしっかりと隙間なくアルミホイルを巻いておくとよいでしょう。
ちくわとか、かまぼことか、小さいものは落ちます。特に四隅は落ちやすい形状なので、気を付けるべきだと思いました。この上に細かな目の物を載せても良いのかもしれません。
愛用のネイチャーストーブで加熱してみました。
炭火では火が遠いみたいで、うまく煙が出なかったので、ネイチャーストーブでかまぼこの板を燃やしてみたところガッツリ火が出て、いい感じにいぶされています。(ただし、ミニスモーカーもススが付いていぶされてしまっていますが。。。)
使用後のキャメロンズ ミニスモーカー
これ、使用後のミニスモーカーの状況、知りたい人多いのでは。。。まずは、底の焼け。
まあ、こんなもんですよね。ガンガン加熱されているので、変色は当然です。ステンレスの焼けは落ちないし、対策もできないので、あきらめましょう。
次に、網と中のタール状の汚れ具合(汁受けのアルミホイルの下は綺麗です)
食材からの汁が熱されて炭化しています。ダイレクトに垂れた時のことなんて考えたくもありません。掃除は確実に大変なものになるでしょう。
アルミ箔で覆っていたので、大半は綺麗です。アルミ箔のない部分は例外なくタール分がついています。
そして、、、汁受け皿(裏)のタール汚れ。
写真右側ですが、もうドロドロです。うっかりチップ側にアルミホイルをまくのを忘れていたのが原因です。
スモーク後の黒い汚れ(タール分)の洗浄
タール分なので、炭化していない限り、有機溶剤で洗浄すれば落ちます。
家庭用であれば、消毒用などのアルコールでも落ちます。
当然、ベンジン、灯油、ガソリンでも落ちますが、処理の楽さを考えるとエタノールやイソプロパノールが安価で良いかと思います。
良く換気しながら、汚れを落とした後、少量水を混ぜて、換気の良いところに放置。エタノールが少し飛んだところで、新聞紙などで吸い取ってポイすると良いと思います。ただ、間違っても火に掛けたり、火をつけたりはしないように引火します。
洗浄後
本体側もそこそこ落ちます。
左側はタールががっつりついていましたが、溶けるように落ちてくれました。
真ん中の焼けて炭化した部分はどうしようもないので諦めます。。。
そして、上側には落ち切らなかったタールが付いてます。
こいつはしつこいです。
がっつり、溶剤に漬けてふやかす必要があると思います。もしくは、燃やすか。バーナーで溶かしつつ燃やせば綺麗になりますが、一部は炭化するので、焦げ付きます。タールを溶かす溶剤としては、エタノールがオススメです。
エタノールは蒸気を吸い込んでも健康へのダメージは小さいですが、しっかりと手荒れはしますので、手袋を併用すると良いと思います。また、可燃性液体なので、換気をしながら使用しましょう。
もしも、火が起こってしまった場合、ガソリンとは異なり、消火には水が使用できます。(これ結構重要)
最後に
やはりBBQはいいですね。こういう小道具を持ってBBQに行くと新鮮で楽しくて時間を忘れてしまいます。
参入障壁が大きいといわれていますが、意外と簡単。ネックなのは、洗うのが大変ということぐらいです。