居酒屋で、スキレットで出てくるタイプの料理って美味しいですよね。スキレットで出てくるだけで、普通のお皿に乗って出てくるよりも4割増しぐらいになる気がします。
そんな魅力に惹かれて、我が家でも導入してしまいました。
ニトリのスキレット(通称ニトスキ)とは
スキレットとは、厚手の鋳鉄(ちゅうてつ)製フライパンのことです。ステンレスやアルミ製に比べて、鍋が厚く蓄熱性も高いので、素材のおいしさを逃さず調理し食卓へ提供することができます。
そんなスキレットの中でも、ニトリのスキレットは、手軽に購入できるということで注目されています。
(鍋敷きや持ち手などの備品類もまとめて購入できるのも良い点です。)
サイズは19cm(8インチ)と15cm(6インチ)の2種類あります。蓋はラインナップにありません。同じサイズのスキレットを重ねることで蓋代わりにできます。
表面は鋳鉄特有のザラザラした見た目です。
色味も良いですね。スキレットを使う上で、一番障壁になるもの。それは「シーズニング」でしょう。
スキレット鍋 15cm(6インチ スキレットナベ) ニトリ 【玄関先迄納品】 【1年保証】
シーズニングって何?意味は?
このスキレットを使い始めるにあたって避けて通れないもの。
シーズニング(初回)ですが、シーズニングとは、スキレットに油をなじませ表面に油の膜をはることで、食材をくっつきにくくしたり、サビを防止する作業で非常に効果があります。
ちなみに飲食店用のスキレットは新品より、中古品の方が価格が高いと聞いたことがあります。多用される中で、すでにシーズニングされており、新品よりも焦げ付きにくく重宝するのが理由です。
このシーズニング、実は思ったよりも簡単なんです。
最初のシーズニングの方法
シーズニングってめんどくさそうなんて思う方多いと思います。面倒なのは最初だけ、次回以降は「サッと流して乾かす(必要なら油を塗る)だけ」ですので、少し辛抱しましょう。
また、最初のシーズニングをせずに調理するとせっかくの食べ物が鉄やワックス臭くなります。。。(とてもじゃないけど、食べられません)
①洗剤で洗う
購入直後はお店で錆が発生しないようにワックス(防錆剤)が塗られています。持ち手や裏面もしっかり洗いましょう。洗う際にスポンジが黒くなるかもしれませんので注意しましょう。
②水を張ってお湯を沸かす
【目的】
洗剤で落としきれなかったワックス(防錆剤)を熱をかけて浮かせます。
グツグツなる手前でもOKです。先の洗剤での洗浄が完全でない場合、油の膜が浮いてきたりするかもしれません。
③お湯を捨てて乾かす
【目的】
水分を取り除きます。
(タオル等で拭き取ると毛羽が残ったり、タオルが黒く汚れます)
しっかり加熱して水分を飛ばしましょう。虹色になっていたりする場合、ワックスや防錆剤が残っていますので、再度洗剤で洗いましょう。
④油を張り加熱する
【目的】
加熱して、鋳物特有の細かな穴(細孔)に油を行き届ける工程です。穴の中に残っている水分を追い出して、油を行き届ける効果もあります。
穴に水が残っていた場合、油が跳ねるかもしれません。また、火にかけっぱなしは危険なのでやめましょう。
⑤油を一部捨て、全面に塗りたくる
持ち手や裏面も含めて全面に塗ります。キッチンペーパーでも、油引き器でもOKです。
⑥塗り終わったら煙が出るまで加熱する(省略可)
【目的】
強く加熱して、さらに鋳物特有の細かな穴(細孔)に油を行き届けます。
油が酸化し、鋳鉄の表面に膜を張る効果もあります。省略することもできます(初回は実施するのがお勧め)。
家(キッチン)でシーズニングする場合、換気扇が油を吸い込んでしまいますので、家族が嫌な顔することもありますので、外でするか、やった後は換気扇のフィルターを交換しましょう。
イワタニのジュニアコンパクトバーナーがキャンプや災害時にもコンパクトで役立ちますので、外でシーズニングする際にはお勧めです。
少しだけ高いですが、見た目はかっこいいんですよ。
⑦野菜くず等を炒める(鉄のニオイ取り)
これをするかどうかで、一番最初の料理の味が、かなり違います。
鉄製品なのでどうしても最初は鉄臭いもの。
せっかくおいしい料理が出来ても鉄臭ければ、それだけで食欲がそがれます。。。野菜くずを炒めることをお勧めします。
⑧完成!!
これで晴れて、初回シーズニング終了です。
思う存分食材を焼いて炒めてください。我が家では、早速、塚田農場の会長昇進祝いで貰った宮崎じとっこの肉を焼きました。

初回シーズニング以降の注意点
- 洗剤を使わない
→せっかく作った油の膜が落ちてしまいます。
洗剤を使って洗った後は、加熱して水分を飛ばし、必ず油を塗りましょう。
初回シーズニングの工程を踏むとより丁寧でGOODです。 - 急に冷やさない
→鋳物なので、熱い状態から急冷すると割れます。
ニトスキの商品ラベル
- 初めて使うとき
- 使用後のお手入れ
- 錆が発生したら
- 錆が取れない場合
の4つの非常に参考になることが書かれています。
2回目以降はどう使う?
これですが、基本的に
①水・お湯で汚れを落とす
洗剤は使いません。
しかし、調理後には必ず汚れを落としましょう。
腐敗します。
②空焼きして水分を飛ばす
洗ったあと、放置すると錆びますので、空焼きして水分を飛ばしましょう。
③油を塗る
錆防止のため、薄くでも良いので油を塗って保管しましょう。油がホコリを呼ぶ。。。という方は、使う前にサッと水洗いして使えばよいと思います。「油を塗って保管」これは何があっても行うべき大原則です。
最後に
キャンプでも大活躍ですし、家庭でもスキレットに載せて食卓へ出すだけでも見栄えがします。
大切に使えば100年は持つといわれるスキレットなどの鋳鉄製品。大切に使っていきたいですね。