事の発端
歯軋り(歯ぎしり)から歯を保護するため、
歯科で作成してもらった歯科用マウスピース(ナイトガード)を使っています。
マウスピース(ナイトガード)は保険適用なのですが、保険適用は年に1回のみという制約があります。
よって、1年~2年程度愛用することになりますが、その中でたくさんの歯石が付着してしまいます。
2年目に突入した私のマウスピースは見栄えも良くないし、
一応毎日すすいで定期的にゴシゴシ掃除しているのに、すこぶる汚く見えます・・・
かといって着けないで寝ると朝起きると歯に違和感。。。
完全に板ばさみです。(写真は載せないことにしました。。。)
そこで落ちる洗剤ないかな~と探して見つけたのが、「フィジオクリーン 歯石くりん」
歯石も綺麗に落ちるとのレビューもそこそこありました。
フィジオクリーン 歯石くりん
本来は義歯用の洗浄剤ですが、マウスピースの洗浄にも使用できます。
義歯についた歯石をご家庭で除去できる義歯洗浄剤です 。
pH2.5の酸性でゆるやかに歯石を溶かし除去します。
また、カンジダ菌やその他細菌の除菌、義歯表面のヌメリやヤニ汚れなどにも優れた効果を発揮します。
無香料。 錠剤タイプ。
口に入れて使うものなので、除菌できるのもうれしいですね。
効果は?
この動画を見る限りかなり落ちるように期待できます。
しかし、これはあくまで初期、出来立ての歯石に対してであり、
こびりついたものに対しては、もう少し気合を入れて落とす必要があるようです。
使い方
150mLのぬるま湯に1錠入れるだけ。
普通の入れ歯洗浄剤と同じです。
あくまで、ぬるま湯です。熱湯は危ないので使用しないでください。
ぬるま湯に入れると発泡しながら溶解し、薄いピンク色になり、一晩の使用で無色になります。
この製品は義歯用なので、使用は夜間を想定していますが、
マウスピースの場合、朝、ぬるま湯につけて、出かけて帰ってきた時でも大丈夫なようです。
注意点
- 酸性の液体なので、皮膚についた際は早めに流す(放置するとヒリヒリするします)。
- 金属類は30分漬けるに留める(腐食、変色防止のため)。
- コップについても、金属製のものは避け、プラスチックのものを使う。
歯石は硬く強固ですので、落とすのに比較的強めの酸性になっています。
小さい子が居るご家庭は、小さい子の手の届かないところで使用しましょう。
おすすめする方
マウスピース(ナイトガード)、入れ歯などの義歯、歯列矯正のリテーナー(樹脂)を掃除したい方で、
特に
- きちんと清掃していても歯石が付きやすく困っている方
- 毎日を洗浄していているのに歯石がつきやすく、頻繁に歯科医院に掃除に通っている方
- 歯科医院へ通いにくい状況なので、可能な限り自宅で手入れをしたい方
- 日常の手入れ・清掃が面倒で、ついついほったらかしてしまう方
4番目が、まさに私です。
歯磨きして、リステリン紫でお口クチュクチュした後にマウスピースをしますが、
食べ物がない環境でも、汚れはつきます。
この歯石くりんは歯石の溶解力だけでなく、洗浄力や除菌力もあるので、
マウスピースを清潔に保つのに役立ちます。
原材料・成分
【歯石を溶かす役目】有機酸、スルファミン酸、炭酸塩
【黄ばみを除去・除菌】酸素系漂白剤
【薬剤の見た目・溶けやすさ】色素、結合剤、崩壊剤
内容としても特別危ないものを含んでいません。
ただし、原液を飲むのは体によくないので、洗浄後はよくすすいでから使うようにしましょう。
義歯材料への影響
材料
|
影響
|
備考
|
人工歯
|
○
|
|
床用レジン
|
○
|
|
ノンメタルスラスプ用樹脂
|
○
|
|
軟質裏装材(シリコン系)
|
○
|
|
軟質裏装材(アクリル系)
|
○
|
|
ティッシュコンディショナー
|
×
|
|
コバルトクロム合金
|
△
|
30分以内なら可
|
金銀パラジウム合金
|
△
|
30分以内なら可
|
チタン系
|
×
|
|
歯科用銀ロウ
|
×
|
|
銀合金 |
×
|
樹脂材料は基本的にOKということになっています。
マウスピースの材料もたいていアクリルなので、安心して使用できます。
(やわらかいマウスピースは、ほぼシリコン系です)
一方で、腐食に弱い金属材料はダメですね。
腐食にめっぽう強いチタンがダメなのがよく分からないですが、変色するのでしょうか。。。
●ティッシュコンディショナー
義歯床粘膜面 に裏装して粘膜組織の症状を回復させる粘膜調整材のことらしいです。
おさまりの悪い義歯など仮で使う場合に使用するもののようです。
使用されている方はお分かりだと思いますが、不安な方は歯科医院に確認した方がよさそうです。
最後に
2016年4月21日に発売された比較的新しい薬剤です。
やはり義歯の普及が進んできているからこその生まれた製品でしょうか。
しばらく使ってみたいと思います。