2023年7月からエムガルティの注射を受けています。接種後3週間は偏頭痛がゼロという非常に優秀な予防効果を発揮しています。高額な薬なのですが、非常に生活の質をあげてくれる優れた薬ですので、私自身の体験談と感想を載せておきます。
あくまで素人の経験談であり、この薬を積極的に勧めるものではありません。お財布と担当のお医者さんと良く相談の上、利用なさってください。
接種前の状況
私の偏頭痛はかなり典型的なもので、前兆現象ありのポピュラーなものです。
偏頭痛歴:10年以上
頻度(全期間の平均):1ヶ月に1回程度
頻度(接種を決断する前の3ヶ月間):4〜5回/月
頭痛の原因:アルコールの飲み過ぎ、睡眠時間の急激な変動、睡眠不足、気圧変化(雨の降る2~3日前ぐらい)、ピーナッツバター
重要な点:マクサルト+ロキソニンが効きますが、偏頭痛の後遺症(倦怠感、頭重感)がひどく1日をムダすると言う点も私にとって大きな点でした。
接種後の状況
病院で接種
接種後、96日間は偏頭痛の発作はゼロ。
光や音、匂いへの過敏も大幅に減少、暑い時の頭痛もなくなります。アルコール接種後の頭痛もなし。
97日目で偏頭痛1回目が発生でしたが、非常に優秀な成績。そこで次は自己注射にシフトしてみることにしました。自己注射はオプションであり、医師に自身から申し出る必要があります。
在宅接種(自己注射)
エムガルティを含む偏頭痛の予防注射は、自己注射が可能になっています。医師や看護師から説明・インストラクションを受けてから自己注射することが出来ます。これが出来るようになると3か月分(注射3本分)をまとめて処方してもらえるので、種々のメリットがあります。私もすでに複数回の自己注射を終えていますが、いずれも問題なく接種が出来ています。回数を重ねるごとに打ち方は上手になっています。
偏頭痛発作の状況ですが、半減期が28日なのに対して接種タイミングが1か月ごとということもあり、接種直前に効果が切れる人も一定数居るようです。私の場合、このタイプでした(25〜28日ぐらいで接種するのが偏頭痛の発現が一番抑えられているような気がしますが、最近は1ヶ月毎で頑張っています)。
1年〜2年後の様子
今のところ、1回の接種につき、効果が切れるタイミングで1回ずつ弱い偏頭痛発作、もしくは偏頭痛が起きる前の体調不良が起きている傾向があります。毎月、同じ日に注射することにしているのですが、1週間ぐらい前に体調が悪くなり、どうもおかしい・・・と言うことで「あ、もうすぐエムガルティの注射の日か!」と気が付くと言うことが多い様に思います。
とはいえ、予防接種した後の3週間は予兆すら皆無、100%の効果を誇っております。アルコールが原因の偏頭痛については、よほど深酒しなければ問題なさそうな様子です。
エムガルティの効果時間中に起こった偏頭痛
①予防接種
インフルエンザの予防接種を打って、接種箇所が痛み始めて倦怠感があった。
天気は下り坂で曇、一時的に少し雨が降った程度。ウェザーニューズの頭痛予報では安心とのこと。
②薬の効果切れ
私の場合、接種後3週間は問題なし、最後の1週間が効果が不安定になる傾向があります。
アルコール類への反応や光などへの過敏はあまりないのですが、気圧変化での発作が起こりそうになるという事が多いです。気圧は下がる時が多いのですが、どうも急な変動は怪しいと言う結果。
最後に
天気が悪くなるとポンコツになると言われていたのですが、エムガルティに出会ってから劇的に改善されました。この薬を開発してくれた研究者の方々には頭が上がらないです。
金額こそ高いですが、頭痛に悩まされずまともな生活が送れることへの対価としては、私個人的な感覚として金額相応の物だと思います。ちなみに、大手薬局だとポイントカードなんかも付くのと年間利用額に応じたランク付けなども最上位になるので、まあ良いかなと思っています。健康保険組合によりますが、付加給付の対象だったりしていますので、更に負担額が減りますし、当然医療費控除の対象ですので、多少の軽減は可能です。